帯状疱疹の予防接種を受けられる方へ

帯状疱疹の予防接種を受けられる方へ

帯状疱疹は、水痘にかかった人が加齢などにより、免疫力が低下すると発症するとされ、7割以上が50歳以上の方です。当院では帯状疱疹の予防接種を実施しております。詳細はお問い合わせください。

<ワクチンの副反応>

帯状疱疹の予防接種は、50歳以上の方が接種対象者となります。 この場合、接種後の副反応として注射部位の局所症状(赤み、かゆみ、熱くなる、腫れ、痛み、硬くなる)、発疹、倦怠感などが 報告されています。また非常にまれですが、アナフィラキシー(じんましん、呼吸困難、口唇のまわりの腫れなど)や、血小板 減少性紫斑病(皮下出血、鼻血、歯ぐきの出血など)がみられることがあります。何か異常が認められた場合には、すぐに医 師に申し出てください。

<予防接種を受けるときの注意>

1 ワクチンの必要性や副反応について不明な点がある場合は、予防接種を受ける前に医師に相談しましょう。

2 受ける前日は入浴(またはシャワー)をして、体を清潔にしましょう。
3 当日は体調をよく観察して、普段と変わったところのないことを確認してください。
4 清潔な着衣をつけましょう。

5 予診票は医師への大切な情報です。正確に記入するようにしましょう。
6 予防接種を受ける方がご婦人の場合、あらかじめ約1カ月間は避妊しておきましょう。

<予防接種を受けることができない人>

1 明らかに発熱のある人(37.5°C以上)。
2 重篤な急性疾患にかかっていることが明らかな人。
3 水痘・帯状疱疹を予防するワクチンに含まれる成分で、過去にアナフィラキシーを起こしたことがある人。
なお、他の医薬品投与でアナフィラキシーを起こしたことがある人は、予防接種を受ける前に医師へその旨を伝え、判断を仰 いでください。
4 妊娠していることが明らかな人。
5 先天性及び後天性免疫不全状態の人。
例えば、急性及び慢性白血病、リンパ腫、骨髄やリンパ系に影響を与えるその他疾患、HIV感染またはAIDSによる免疫抑制状 態、細胞性免疫不全などによる。
6 副腎皮質ステロイド剤や免疫抑制剤などの治療を受けており、明らかに免疫抑制状態の人。
7 その他、医師が予防接種を受けることが不適当と判断した人。

<予防接種を受ける際に、医師とよく相談しなくてはならない人>

1 心臓病、腎臓病、肝臓病や血液の病気などの基礎疾患がある人。
2 カゼなどのひきはじめと思われる人。
3 予防接種で接種後2日以内に発熱、発疹、じんましんなどのアレルギーを疑う症状がみられた人。 4 薬の投与または食事で皮膚に発疹が出たり、体に異常をきたしたことのある人。
5 今までにけいれんを起こしたことがある人。
6 過去に免疫不全と診断されたことがある人、及び近親者に先天性免疫不全の人がいる人。
7 水痘・帯状疱疹を予防するワクチンに含まれる成分でアレルギーを起こすおそれのある人。
8 妊娠の可能性のある人。

<他のワクチンとの接種間隔>

生ワクチンの接種を受けた方は、通常、27日以上間隔をおいてこのワクチンを接種してください。また、不活化ワクチンの 接種を受けた方は、通常、6日以上間隔をおいてこのワクチンを接種してください。ただし、医師が必要と認めた場合には、 同時に接種することができます。

<予防接種を受けた後の注意>

1 接種後30分間は病院にいるなどして様子を観察し、アレルギー反応などがあれば医師とすぐに連絡を取れるようにして おきましょう。
2 接種後4週間は、副反応の出現に注意しましょう。
3 接種当日の入浴は差し支えありませんが、注射した部位をこすることはやめましょう。

4 接種当日は接種部位を清潔に保ち、いつも通りの生活をしましょう。また、激しい運動や大量の飲酒は避けましょう。

5 高熱やけいれんなどの異常な症状が出た場合は、速やかに医師の診察を受けてください。
6 接種後2カ月間は妊娠しないように注意してください。